オーロラ姫
目覚めよ、優しき心——コスプレクイーン、オーロラ姫になる!
夜明けの町・図書館の前
桜色の愛車サクラが静かに停まる。窓から淡いピンクのドレスの裾がのぞく。
この町の空気……まるで眠っているみたい。
優しさも、夢も、静かに眠らされてる…
柔らかなドレスに身を包み、金髪のウィッグを整え、最後に薔薇のブローチを胸元に。
なら、私は目覚めの魔法をかけに行く。オーロラ姫として——
町の公園・ベンチ
アオイがスケッチブックを閉じ、空を見つめている。
…私の物語なんて、誰も読んでくれない…
おとぎ話は、もう時代遅れなのかな…
クイーンがそっと横に座る。
物語はね、時代を超える魔法なの。
大切なのは、どれだけ心がこもっているかよ
図書館・静かな廊下
クイーンが黒沢館長の前に立つ。
あなたのような格好は、この町の教育方針にはそぐわない
オーロラ姫も、たった一度の出会いと優しさで、運命を変えたわ。
子どもたちにそれを伝えられるなら、私は“そぐわない”で構わない
クイーン、アオイの絵本を読み上げる。物語の中で、眠りから目覚める小さな町が描かれている。
静まり返る館内。子どもたちが少しずつ集まり、聞き入っていく。
町の広場・木陰の読み聞かせ
クイーンとアオイ、即席の舞台で絵本の読み聞かせ。
子どもたちが笑い、大人たちも集まってくる。
こんなに…誰かが喜んでくれるなんて…夢みたい…!
これは夢じゃない。
あなたの物語が、誰かの心を起こしたのよ
図書館・その後
黒沢館長、自らアオイの絵本を図書コーナーに並べる。
眠っていたのは、この町じゃなく……私の心だったのかもしれません
車内・夕暮れ
クイーン、王冠をそっと外しながら窓の外を見る。
目覚めのキスはいらない。
信じる気持ちと、語られる物語があれば——心はいつでも目を覚ますの
サクラがエンジンをかけ、次の町へと走り出す。
眠る町に、優しく魔法をかけて——
コスプレクイーン、次の物語へ走る!
コスプレクイーンの絵画を買おう。