セーラープルート

孤高の時の番人、セーラープルートが守る運命の境界線

時が止まったような静かな町

空気がピンと張り詰め、風もない。時計の針が12時で止まっている。

時間が、町を飲み込んだ。原因は、未来の記憶を持つ“本”――

コスプレクイーン、降臨

愛車・サクラが図書館前に静かに停まる。そこから現れる漆黒のセーラールックに身を包んだクイーン。

時の歪みを感じるわ…この町、未来に囚われてる

ガーネットロッドを手に、時の門の前で目を閉じる。

図書館・運命の本

詩織が見せる古い本。そこには“未来の出来事”が詳細に書かれていた。

これに書かれた通りに町の出来事が進んでいくんです…レン君が来たことも、全部…

本の次のページには“町の終焉”の文字が――

真実への旅・時の門を超えて

クイーン、レンの手を取り時の門へ。過去と未来の狭間へと足を踏み入れる。

あなたは“未来の記憶”を封じ込められた存在…その本は、あなたの心の写し

過去の記憶の中で、レンが“自分は詩織の弟で、事故で亡くなっていた”ことを思い出す。

別れと再生

レンが涙ながらに詩織の元へ戻る。

姉さん…ありがとう。僕、もう大丈夫…未来を変えて

レンの姿が光と共に消え、本のページは白紙になる。

時が動き出す

町の時計が動き始める。止まっていた風が吹き、町が再び呼吸を始める。

…ありがとう、コスプレクイーンさん。弟と、もう一度会えた気がする

時の門の前で、ガーネットロッドを掲げ、静かに微笑むクイーン。

時間はすべてを癒す。ただし、それを信じる心があれば…

サクラに乗り込み、次の町へと静かに走り去る。