プリンセススター

輝け、迷える星たち!プリンセススター、希望の光を届けて!

星の見えない夜

町の街灯がゆらめく夕暮れ。コスプレクイーン、サクラのエンジンを止める。

願いは、見えない空にもちゃんとある。
星が見えなくても、誰かの心に光は宿る。

遠くでミオの泣き声。

ベンチに座る少女

公園でスケッチブックをギュッと抱きしめているミオ。

どうしたの? その手にあるの、すごく素敵な星の世界に見えるよ。

みんなに“子どもっぽい”って笑われたの…。星の王国の話とか、お姫さまとか、夢見すぎって…。

夢を見るのは、すごく強いことよ。あなたの描く星の国、私、ちょっと行ってみたいな。

にこっと微笑むコスプレクイーン。

変身!プリンセススター

サクラのトランクから星のモチーフのコスチュームが現れる。

闇の中に、きらめきを――星の力で未来を照らす!
プリンセススター、星空のきらめきとともに!

コスプレクイーン、眩い星のドレスをまとい、銀のティアラが光を放つ。

星空の教室

次の日の学校、ミオの絵が黒板に貼られている。ざわつくクラス。

えっ…またあの絵? 本気でお姫さまになりたいの~?

そのとき、光に包まれてプリンセススターが登場。

夢を笑わないで。星は、誰にでも光をくれるの。
――たとえ今は見えなくても、その人だけの輝きがあるから。

星型のステッキをふると、ミオの描いた星の国が教室いっぱいに映し出される幻想的な空間に。

…キレイだな、本物みたい。

うちの絵も描いてほしい!

お姫さまの話、続きある?

ミオの笑顔

みんながミオの星の物語を囲んで話している。

…ありがとう。彼女の輝き、僕も気づいてあげなきゃいけなかった。

先生が小声でクイーンに伝えた。

先生の心にも、ちゃんと星があったから。届いたんですよ。

旅立ち

夜空にほんの少しだけ、雲が晴れて一番星が輝く。

サクラのライトが星のようにまたたく中、クイーンが去っていく。

誰かの夢が、誰かの希望になる。
コスプレクイーン――星の輝きとともに、次の町へ。