ベアトリス
ベアトリスの契約は、孤独じゃない。知恵とぬくもりで、町を救え！
静かな町の図書館前
日が傾く頃、コスプレクイーンがサクラを停める。
本の中には、無限の世界がある。
けれど、その世界の扉を開くには、ほんの少しの優しさが必要なのですわ。
閉ざされた扉
図書館の前で困っているリサと子どもたち。
レンさんさえ協力してくれれば、子どもたちに本を読んであげられるのに…
ここのお兄さん、こわーい！
扉の奥で気まずそうにしているレン。
変身！ベアトリス
クイーン、トランクを開けてピンクとクリーム色のドレスを手に取る。
世界の叡智をこの身に宿し、心閉ざす者に光を――
精霊ベアトリス、契約に従い現れたのですわ！
✨愛らしくも凛々しい姿で、図書館へ突入。
図書館の対話
ベアトリスが机に足を乗せて、腕を組む。
レンとやら、あなたは何のために知識を集めているのかしら？
誰のためにこの図書館を守っているの？
…本は好きです。でも、他人と関わるのが怖いんです。傷つけるのも、傷つくのも…
だったら、まずは話してごらんなさいな。あなたが知っている物語を、誰かに届けることで、その孤独は少しずつほどけていくのですわ。
小さな本を手に取り、ベアトリスが物語を読み始める。子どもたちが扉の隙間から見ている。
広がるぬくもり
翌日、図書館の広間に子どもたちが集まり、レンが緊張しながらも本を開く。
こ、この本は…世界で一番小さなドラゴンの冒険の話です…
わー！
ドラゴンの声やってー！
レンが戸惑いながらも演じ、子どもたちが笑う。
ベアトリス姿のクイーン、奥でにっこり。
別れと再びの旅立ち
彼、あんな顔もできるんですね。あなたのおかげです。
彼自身の心が、扉を開けたのですわ。わたくしは、ほんの契約者として手助けしたまでですの。
風が吹き、ベアトリスの髪が揺れる。
星降る夜に
サクラに乗り込み、夜の道を走り出す。
知識は孤独じゃない。
届けたい誰かがいれば、それはもう、立派な“物語”になるのですわ。
コスプレクイーンの絵画を買おう。