マリエッタ

微笑みは仮面の奥に――マリエッタの舞踏

華やかな町の門前

そこは“踊る町”と呼ばれた場所。
月夜ごとに響く音楽、流れるドレス、舞い踊る夢。
だが、その町に今、沈黙の影が落ちようとしていた。

愛車サクラが、街道のカーブを滑らかに曲がる。

何この空気…賑わってるのに、心が静かすぎる。

閉ざされた舞踏会会場

ティナがホール前で立ち尽くす。

舞踏会が中止なんて…！
私たちの居場所なのに…！

クイーン、そっと近づく。

その居場所、奪おうとしてるのは誰？
あたしが、仮面の奥を暴いてみせる。

トランクを開け、マリエッタの衣装に身を包む。

秘密裏の集会・ギルド支部

舞踏会の名を借りた、裏取引の隠れ蓑…
もう、終わらせねばならん。表向きには“中止”だ。

その場に、音もなく現れるコスプレクイーン・マリエッタ。

“終わらせる”なら…その真実も一緒に踊ってもらうわ。

仮面舞踏会・突如開かれた会場

謎のマスクドレディが主催する“幻の舞踏会”が開催。

夜風に誘われ、集う仮面たち。
その中に、真実と嘘を見極める者がいた。

ステップは軽く、心は重く。
でもね、隠しても仕草に出るのよ。嘘って。

オルセイの部下たちが舞踏中に不自然な動きを見せ、潜入していたクイーンが華麗に翻し摘発。

夜明けの町

ホールの扉が開かれ、人々の笑顔が戻る。

私たち、また踊れるんですね…！ありがとう、仮面の人…！

クイーンは何も言わず、マリエッタの仮面をそっと置いて立ち去る。

夜の街道・再び走るサクラ

朝焼けの中、愛車のサクラが走る。

誰かの夢が踏みにじられそうな時――
あたしは何度でも舞台に立つわ。
仮面の奥に、本当の笑顔を見つけるために。

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