壬氏

艶やかなる策略!壬氏、後宮の謎に迫る

町の一角、ひっそりとした茶屋の前

その町には、どこか後宮のような気配が漂っていた――
誰が敵で、誰が味方か。表の笑顔の裏に潜む、思惑の糸。

コスプレクイーンがサクラ色のサクラを停める。

この空気…少し陰りがあるわね。風がささやいてる。ここで何かが動いてるって。

トランクが開き、煌びやかな衣が現れる。

艶やかなる美貌に隠された知略――
今日は、宦官・壬氏として振る舞ってみましょうか。

茶屋「瑠璃亭」、静かな午後

最近、常連さんがぱったり来なくなって…何が悪かったんだろう…?

そこへ、ふわりと現れる壬氏=コスプレクイーン。

ここが噂の“お茶の香りが心に残る”と評判の店ですか?

っ! よ、ようこそ…!そんな評判、最近じゃとんと…

では――香りの奥にある“毒”を調べてみましょうか。

奉公人たちの噂と影

最近、花織庵の客がこっちに来なくなったのって…何か裏があるって聞いたわ…

裏、とは興味深い言葉ですね。もう少し詳しく話していただけますか?

策略の香り、華やかな糸が絡む

壬氏、花織庵に密かに潜入。

フフ…あの娘の茶葉に“味が落ちた”ような噂を流せば…客はこっちに来るさ…

壬氏、柱の陰から現れる。

…それを聞けただけでも、今日は収穫でした。

真実の一服、白日のもとへ

翌日、町の広場。

さあ皆さん、どちらの茶が“本物”か、試していただきましょう。

町の人々、飲み比べてザワザワ。

…やっぱりこっちだ!

香りも味も、全然違う!

人の評判を貶める噂より、心を込めて淹れた一服の真実の方がずっと強いのです。

茶屋の前、旅立ちの朝

本当に…ありがとうございました…!

私はただ、少し気まぐれに寄っただけですよ。――それでは、また。

壬氏の衣が風に揺れ、コスプレクイーンがサクラに乗り込む。

その麗しき姿は、後宮の幻か、はたまた町を救う風のようか。
今日もまた、誰かの心に静かに春が訪れる。


次回予告「爆裂!ラムちゃん雷撃乱舞」