MEMちょ

輝け、もう一度——コスプレクイーン、MEMちょになる!

町の掲示板前

イベントのポスターが風に揺れている。「地域アイドルフェス 出演者募集中!」

そこに現れるサクラ。窓が開き、クイーンの声。

この町…なんだか、ステージの光がくすんでる気がする。MEMちょの出番、かな?

商店街・屋外ステージ前

川辺さんが頭を抱えている。

ダンスチームの子が出られなくなって…観客は集まるのに、主役がいない!

そこに颯爽と現れるMEMちょコスのクイーン。

おっはよ〜! MEMちょ…じゃなくて、コスプレクイーンだよ☆
ピンチの時こそ、アイドルの出番でしょっ?

公園・ベンチ

タクトがひとり、イヤホンで音楽を聴いている。

ねぇ、ダンスってさ、自分のためにも踊っていいんだよ

もう、みんなの期待には応えられない。
それに…MEMちょみたいな天才じゃないし

MEMちょだって、たくさん泣いて、たくさん挑戦してきたんだよ。
ステージに立てば、また“今”が始まるの

ステージ裏・当日

町の子どもたちがタクトの登場を待っている。川辺さんが焦っている。

やっぱりダメか…

その瞬間、音楽が鳴り響き、舞台にライトが灯る。

次のステージは、超スペシャル!
MEMちょと踊る、タクトくんの復活ステージだよ〜〜っ☆

ざわめきが歓声に変わる。

ステージ本番

タクトとMEMちょクイーンが息ぴったりにダンス。
コール&レスポンスも巻き起こる。

タクトくんカッコイイー!!

MEMちょもすごいー!!

ステージ終了後、タクトが汗をぬぐって振り向く。

ありがとう、クイーンさん。
あのステージ、…俺の“今”になったよ

町の出口・夕暮れ

サクラの助手席には、金髪ツインテールのウィッグが置かれている。

夢は終わらない。ステージは続いてく。
MEMちょのキラキラ、ちゃんと届いたみたいだね…

サクラがゆっくり走り出す。

その笑顔が希望になるなら、
コスプレクイーンは今日も走る——次なる輝きを求めて

コスプレクイーンの絵画を買おう。