型紙アプリでデジタル裁縫!? ひまりの新たな挑戦
放課後の裁縫部の部室。
型紙作りに四苦八苦…
机いっぱいに広げられた型紙用紙とチャコペン。
う~ん…線がガタガタになっちゃった…。これ、ほんとにエプロンになるのかな…?
ひまりは真剣な表情で線を引いていたが、何度も消しゴムで消しては書き直している。
ひまり、さっきからずっとやり直してるけど、大丈夫?
なんか、曲線が綺麗に描けなくて…。あと、寸法を間違えちゃって、また最初から描き直し…。
型紙作りって、想像より大変だよね。
ひまりはため息をつきながら、ふとつぶやいた。
…型紙って、スマホのアプリで作れたりしないのかな?
先生に相談!
翌日、ひまりは先生に相談してみることにした。
先生、型紙ってアプリとかで作れたりしないんですか?
あら、いい質問ね。最近は便利なアプリがいくつかあるわよ。
えっ!? 本当にあるんですか!?
あるわよ。例えば…
先生はスマートフォンを取り出し、いくつかのアプリをひまりに見せた。
これは『Sewing Pattern Maker』っていうアプリ。基本的な服の型紙を簡単に作れるの。寸法を入力すると自動で線を引いてくれるから、初心者でも安心よ。
わぁ、これなら私でもできそう!
あと、こちらの『Tailor Nova』は、自分のサイズを入力して服のデザインをシミュレーションできるの。型紙がPDFで出力できるから、自宅のプリンターで印刷してそのまま使えるのよ。
すごい! プリントできるなら、線がガタガタになったり、寸法を間違えたりしなくて済みますよね!
ええ、デジタルで型紙を作るのはとても便利よ。でも、手描きの型紙と違って微調整がしにくいから、どちらも使いこなせるといいわね。
わかりました! じゃあ、さっそく『Sewing Pattern Maker』を試してみます!
アプリで型紙作りに挑戦!
その日の放課後、ひまりはさっそくアプリをインストールして、先生に教わった通りに操作を始めた。
えっと…まずはウエストの寸法を入力して…次は丈の長さっと…。
画面上にスッと線が引かれ、きれいなエプロンの型紙が表示された。
すごい! 自分で描いたよりずっと綺麗…!
めっちゃ便利じゃん!
こんなに簡単なら、服作りのハードルが下がりそう!
ひまりはプリンターで型紙を印刷し、布に合わせてカットした。
これなら、線を引き間違えたりしなくて済むね!
アプリと手描きの違い
翌日、ひまりは完成した型紙を先生に見せに行った。
すごく綺麗にできたじゃない! ひまり、頑張ったのね。
アプリのおかげです! でも…アプリだと、思ったより細かい調整が難しくて…。
そこに気づけたのは素晴らしいわ。型紙は、ちょっとしたカーブの具合で仕上がりが変わるから、デジタルだけに頼らず、手で微調整する力も大切なのよ。
なるほど…やっぱり、アプリも使いつつ、手描きのコツもしっかり覚えないとですね!
そうね。そのバランスがとれるようになれば、ひまりはもっと素敵な衣装を作れるようになるはずよ。
次の目標へ!
部活の帰り道、ひまりは美咲と莉奈と並んで歩きながら笑顔を見せた。
アプリを使えば、もっと色んな服が作れそう! 次はスカートとか挑戦してみたいなぁ。
いいね! 私もワンピースとか作ってみたい!
じゃあ、次の裁縫部の目標は『自分だけのオリジナルコーデ』だね!
こうして、ひまりたちはデジタルとアナログの裁縫を組み合わせながら、新たな挑戦に踏み出していくのだった。
ひまりが型紙作りに自信をつけ、次はオリジナルの衣装作りに挑戦する未来が楽しみですね!