型紙の作り方、ゼロから学ぶ!
放課後の裁縫部の部室。
型紙ってどう作るの?
ひまりは先生に型紙の作り方についてもっと詳しく教わりたくて、少しワクワクしながら席に座っていた。
先生、今日は型紙を一から作る方法を教えてください!
いいわね、ひまり。型紙作りはちょっと時間がかかるけど、丁寧にやれば、どんな形でも作れるようになるのよ。
ええ! よろしくお願いします!
先生は型紙を作るために必要な道具をひまりに見せてくれた。
型紙を作るには、まず型紙用紙、メジャー、チャコペン、そしてはさみが必要よ。
わぁ、思ってたより道具がいろいろ必要なんですね!
そうね、でもこれらは基本的な道具だから、慣れるととっても使いやすくなるわよ。
型紙の作り方、その基本
まず、型紙を作るためには自分の作りたいものの寸法を取ることが大切なの。
寸法…?
そう。例えば、エプロンを作るなら、首回りや肩幅、ウエスト、丈などを測るわ。これがなければ、型紙があっても正しいサイズにならないからね。
ひまりはメジャーを使って先生に教わりながら、自分の肩幅やウエストの寸法を測り始めた。
これって、けっこう正確に測らないといけないんですね!
その通り。特に服を作るときは、寸法が合わないと着心地が悪くなっちゃうから、しっかり測ってね。
型紙を描く準備
寸法が取れたら、次は型紙を描く準備よ。型紙用紙に、先ほど測った寸法を元に直線を引いていくの。
直線を引くの?
そう。例えば、エプロンの肩幅やウエストの部分を直線で描き、それを元に形を決めていくの。最初は大まかな形を描いて、その後で微調整していくのよ。
先生は型紙用紙に、ひまりが測った寸法を元に大まかなエプロンの形を描き始めた。
型紙を描くとき、曲線や角度を慎重に決めることが大切なの。大体の形ができたら、まずは紙を切り抜いて、布に合わせてみるのよ。
なるほど、最初から完璧な形じゃなくてもいいんですね!
そうよ。型紙は仮の設計図だから、何度も修正しながら作っていくものなの。
型紙を布に合わせる
ひまりは先生の指示に従い、描いた型紙を布に合わせてみた。
型紙、布にうまく合わせられたけど、このまま切っていいんですか?
ちょっと待って! 型紙を布に置くとき、布の表と裏の向きを確認することが大切よ。あとは、型紙の線をチャコペンでなぞって、布に転写するの。
なるほど! 型紙を布に転写してから切るんですね!
ひまりは慎重にチャコペンで型紙の線を布に写し、布を切り始めた。
これ、結構慎重にやらないといけませんね。ちょっとでもズレると、形が変になっちゃいそう。
そうね、最初はちょっとドキドキするけれど、慣れてくるとスムーズにできるようになるわよ。
作業をしながら、先生が型紙作りのコツを教えてくれた。
型紙作りのポイントとコツ
型紙を作るときは、布の伸び具合や重さを考えて、微調整をすることが大事よ。特に、伸縮性のある生地を使うときは、余裕を持ったサイズにしておかないと、縫っているうちに形が変わってしまうことがあるから気をつけて。
なるほど、伸びる生地には余裕を持たせるんですね!
そう。あとは、型紙に縫い代を忘れずに足すことね。縫い代がないと、縫う部分が足りなくて布が足りなくなっちゃうから。
縫い代を足すって、最初は忘れがちですよね。
そうよ。特に初心者のうちは、縫い代を足すのを忘れてしまうことが多いから、必ず確認してから布を切るの。
型紙作りの完成!
最後に、ひまりはエプロンの型紙を完成させ、布に写して切り終わった。
できました! 型紙を元に布を切ったら、ちゃんと形が整っているか、もう一度確認しないといけないんですね。
その通り! 型紙を使って布をカットしたら、まずは一度仮縫いをしてみて、形をチェックするのがいいわよ。
なるほど、仮縫いで確認してから本縫いをするんですね!
そうそう。型紙を作るのは大変だけれど、それを元に作る服は、世界に一つだけのオリジナルになるから、とても面白いわよ。
新たな挑戦へ
部活が終わった帰り道、ひまりは自分で作った型紙を大切に持ちながら歩いていた。
今日は型紙の作り方を教えてもらって、すごく楽しかった!
型紙って、ただの図形じゃなくて、ちゃんと考えられた設計図なんだなぁ。
ひまりも型紙作り、意外と上手じゃん!
うん、まだまだだけど、次はもっと大きなものを作れるようになりたいな!
こうして、ひまりは裁縫の新たな一歩を踏み出したのだった。次はどんな服を作るのか、楽しみな未来が待っている。
ひまりが型紙作りを学び、次へのステップに進む準備が整いました!