型紙の見方、もう一歩!
放課後の裁縫部の部室。
型紙完成! でも…?
ひまりは先生に教わりながら、ついに自分の作りたいスカートの型紙をアプリで完成させた。
先生、できました! これがスカートの型紙です!
すごいじゃない、ひまり! ちゃんとできてるわね。
ありがとうございます!でも…これ、完成した型紙を見ても、どう使っていいのかまだよくわからなくて…。どこを縫うのか、どう合わせるのか、ちょっと不安です。
先生は型紙を手に取って、ひまりに見せながら説明を始めた。
型紙の見方を教わる
型紙は、ただの紙じゃなくて、服を作る設計図だと思って。だから、どこをどう縫って、どう合わせるのかが重要なのよ。
設計図…! それはよくわかります。でも、型紙を見て、どこを縫って、どこを合わせればいいのか、ちょっと混乱しちゃうんです。
心配しなくても大丈夫。まず、型紙には『縫い代』が含まれていることが多いわ。縫い代は、布を縫う部分に足されている余分な部分で、縫い目を作るためのスペースなの。
縫い代…! 縫い代って、型紙に書いてあるんですね!
そう。型紙の端っこに書いてある線が、実際に縫う場所になるの。だから、縫い代は必ず計算に入れて、布に切り出すときはその分を含めて切る必要があるのよ。
ひまりは型紙をよく見て、縫い代がしっかり記載されていることに気がついた。
型紙のラインの意味を理解する
それから、型紙にはいくつかの線が引いてあるの。大抵、縫い代の内側に『縫う線』があり、外側には『カットライン』があることが多いわ。
あ、この線がカットラインで、この内側の線が縫う線なんですね!
その通り! カットラインは布を切るときの線で、縫う線は実際に縫っていく場所のガイドになるの。
なるほど! これなら、どこを縫って、どこを切るかがわかりますね!
型紙の合わせ方を学ぶ
次に、先生は型紙を布に合わせる方法を教えてくれた。
型紙を布に合わせるときは、布の目に気をつけて。布には縦と横があって、縦の方向に伸びにくいタテ目を合わせることが大切よ。
タテ目とヨコ目…布を扱うときの基本ですね!
その通り。そして、型紙の端を布にぴったりと合わせて、重ねて縫い合わせる部分がきちんと合うようにすることが重要よ。
つまり、型紙の合わせ方が正しくないと、布がズレて仕上がりが変になっちゃうんですね!
そう。だから、型紙を合わせるときは、最初にしっかり確認することが大切なのよ。
ひまりが型紙を実際に布に合わせる
その後、ひまりは先生の指示を受けて、型紙を布に合わせてみることにした。
布に型紙を合わせるのって、思ったよりも慎重にやらないといけないんですね…。
そうよ。型紙を布にぴったり合わせてから、しっかりとチャコペンで線を引いて、カットラインを布に写すの。これで、きれいに仕上げるための準備が整うわ。
わかりました! 今度こそ、しっかりと線を合わせて…
ひまりは型紙を布に合わせ、カットラインを慎重に描いた。
型紙を見てさらに理解を深める
型紙を使って布をカットした後、ひまりはもう一度型紙を見直し、少しずつ理解を深めていった。
型紙には縫い代や縫い目の線、そしてどこをカットすべきかがはっきり書いてあって、本当に服作りの地図みたいだなぁ。
そうだね! 型紙がしっかりしていれば、後は縫うだけだもんね。
ひまりもどんどん型紙を理解してきてるじゃん!
うん! 型紙って、ただの紙じゃなくて、ちゃんとした『設計図』だってことがよくわかってきたよ。これで、もっと色んな服を作れそう!
新しい目標へ
その日の帰り道、ひまりは美咲と莉奈と並んで歩きながら、これから作る服のことを話していた。
型紙の見方、少しずつわかってきたから、次はスカートを本当に作ってみようと思うんだ!
いいね! 今度はひまりのオリジナルのスカートが見られるの楽しみにしてるよ!
絶対素敵なスカートになるね!
頑張ってみる! これからも型紙を使いこなして、もっともっと上達したいな。
こうして、ひまりは型紙の理解を深めながら、次の裁縫のステップへ進んでいった。新しい挑戦が、またひまりを成長させていくことだろう。
ひまりが型紙を理解し、さらに成長する過程が描かれたエピソードです。ひまりの作るオリジナルスカートがどう出来上がるか楽しみですね!