フリル衿とリボンのブラウス、素材選びからスタート!
裁縫部の部室。
次の挑戦を決めるひまり
ひまりは、自作のワンピースを着て鏡の前に立っていた。初めて自分でデザインし、型紙を作り、縫い上げた作品。その仕上がりに満足しつつも、心の中では新しい挑戦へのワクワクが膨らんでいた。
次は…もう少し複雑なものに挑戦したいな。
そんな時、裁縫雑誌をめくっていた美咲が、あるページを指さした。
ひまり、これ見て!フリル衿にリボン付きのブラウス、すごく可愛くない?
雑誌に載っていたのは、袖口や衿に繊細なフリルがつき、胸元には大きなリボンが飾られたエレガントなブラウスだった。
わあ、素敵…!こんなの作れたら、自分だけの特別なブラウスになるよね!
ワンピースが作れたなら、ひまりなら絶対作れるよ!
ひまりは胸の前でぎゅっと手を握りしめ、決意を固めた。
よし、次はフリル衿とリボン付きのブラウスを作るぞ!
素材選びのため手芸屋へ
週末、ひまりはさっそく手芸屋へ向かった。色とりどりの布が並ぶ店内に入ると、どれを選ぼうかと目移りしてしまう。
ブラウスって、どんな布を選んだらいいのかな?
そこへ店員が声をかけてくれた。
店員:「いらっしゃいませ。ブラウス用の布をお探しですか?」
はい!フリル衿とリボンがついたブラウスを作りたくて…初心者でも扱いやすい布ってありますか?
店員:「そうですね、まずは素材を考えてみましょう。ブラウスなら、柔らかくて軽いコットンやシフォン、ローン生地などがおすすめですよ。」
ひまりは実際に布を触ってみる。
シフォンって、すごくふわふわで軽い!でも、ちょっと扱いが難しそう…。
店員:「そうですね、シフォンは滑りやすくて縫いにくいので、最初はコットンローンあたりがいいかもしれません。」
ひまりは白いコットンローンの布を手に取り、光に透かしてみる。
これなら、透け感もほどよくてフリルもふんわりしそう!
フリルとリボンの素材選び
次は、フリルやリボンに使う素材を選ぶ番だった。ひまりはレースやリボンが並ぶコーナーへ向かう。
フリルを作るには、レースを使うのもアリかな?
店員:「そうですね、レースを使えば簡単に華やかになりますし、自分で布をギャザーにしてフリルを作る方法もありますよ。」
なるほど…せっかくだから、自分でギャザーを寄せてフリルを作ってみたい!
ひまりは、柔らかいシフォン生地の端切れを見つけ、それをフリル用にすることを決めた。
最後に、胸元に飾るリボンを選ぶ。
リボンは…やっぱりサテンリボンが可愛いかな?
ピンク、白、ネイビーと色々なサテンリボンが並ぶ中、ひまりは淡いピンク色のリボンを手に取った。
このピンク、ちょうどいい可愛さかも!
店員:「リボンを付ける位置も大事ですよ。首元に結ぶタイプか、縫い付けるタイプか、デザインに合わせて決めてみてくださいね。」
ふふっ、考えるだけで楽しいなぁ!
裁縫部での素材チェック
翌日、ひまりは裁縫部の部室に集まり、買ってきた布やリボンをテーブルの上に広げた。
みんな!これが今回のブラウスに使う素材だよ!
わあ、すごく可愛い!この白い布、ちょっと透け感があって上品だね。
リボンのピンクも優しくていい感じ!
そこへ先生が部室に入ってきた。
ひまり、今回はフリルとリボンのブラウスに挑戦するのね。布選びはバッチリみたいだね。
はい!でも、フリルをどうやって綺麗に作るかがちょっと不安で…。
それなら、まず試しに小さい布でギャザーを寄せてみようか。
先生のアドバイスで、ひまりは小さくカットしたシフォン生地でギャザーを寄せる練習をしてみる。
ギャザーって、思ったより均等に寄せるのが難しいんですね…!
そうだね。でも、ひまりなら大丈夫。ワンピースも作れたんだから、少しずつやればきっと素敵なフリルができるよ。
ありがとうございます!よーし、まずは練習あるのみ!
エピローグ
こうして、ひまりの新たな挑戦「フリル衿とリボン付きブラウス作り」が始まった。
次回予告「フリルとリボンのブラウス作り、型紙編!」
素材選びを終え、次は型紙作り、そして裁断へ。これまで以上に複雑なデザインに挑むひまりは、どんな困難にぶつかるのか、そしてどんなブラウスを完成させるのか――。